こんにちは、たかやんです。
愛猫の健康を守っていくために、必要な項目として「1日に必要な摂取カロリー」があります。
1日に摂取するカロリーが多すぎると肥満になり、少なすぎると栄養不足になってしまうことも……
実は、1日の必要な摂取カロリーは猫の体重や年齢(ライフステージ)によって異なります。
でも、どうやって猫の1日に必要な摂取カロリーを算出したらよいのか?
この記事では、そんな方のために算出方法を説明していきます。
愛猫の日々の健康管理として活用することをおすすめします。
ただし、この計算式ではあくまでも目安のため、最終的には獣医さんに確認しましょう。
ニャーって鳴けばたくさんご飯をくれるはずにゃ!
ついでにおやつもほしいにゃ!
だめー。
最初のうちはだまされてたけど、ちゃんと管理しますからねー!
1日に必要な摂取カロリーについて
猫の健康を維持していくためには、適切なエネルギー量の摂取が必要となります。
ここでは、簡易式を利用して必要なエネルギー量を算出していきます。
食事量の決め方
食事量を決定するためには、まず、次の2つのエネルギー量を使います。
①「安静時の必要なエネルギー量(RER)」
②「1日に必要なエネルギー量(DER)」
さいごに
③「1日当たりの食事量」
を算出することができます!
①RER値
まず、安静時の必要エネルギー量【RER(Rest Energy Requirement)】を出します。
②DER値
次に、1日に必要なエネルギー量【DER(Daily Energy Requirement)】を算出します。
①で算出したRER(キロカロリー)に、ライフステージに合わせた係数を掛けます。
係数 | ライフステージの状態 |
1.4 | 避妊・去勢していない |
1.2 | 避妊・去勢している |
1.0 | 肥満傾向 |
0.8 | 減量中 |
1.1 | 高齢 |
3.0 | 離乳~3ヶ月 |
2.5 | 4~9ヶ月 |
2.0 | 10ヶ月~不妊手術まで |
なお、正確なライフステージについては獣医師に相談するのがベストです。
③1日当たりの食事量
さいごに、ペットフードに表示された代謝エネルギー【ME(Metabolizable Energy)】を使います。
MEとは、100g当たりのカロリーのことです。
キャットフードの裏に記載されていて、例えば「400kcal/100g(代謝エネルギー)」などのように記載されています。
この場合、MEは400kcalとなります。
②で算出したDER(キロカロリー)をMEで除し、100を掛けます。
以上、①→②→③のステップで1日当たりの必要な食事量の簡易計算ができます。
ぜひ、活用してみてください!
参考:我が家の愛猫「ゆず」ちゃん(♀5歳)で算定
①30×(6.0kg)+70=250kcal
体重約6.0㎏
②250×1.2=300kcal
係数:1.2(避妊している)
③300÷305×100=約98.4g/1日
普段食べているキャットフードの代謝エネルギー
1日当たりの必要な食事量は約98.4gでした。
ボディコンディションスコア(BCR)
ボディコンディションスコア(BCR)とは、その名前の通り身体のコンディションを数値化したものを指します。
この数値は猫の健康診断や体調管理に活用できる指標ですので、とても参考になります!
ボディコンディションスコア(BCS)について
見た目と触れた状態から、体型(特に脂肪の付き具合)を9または5段階で評価します。なお、現在の体重とBCSから理想体重を求めるには、獣医師に診てもらうことをおすすめします。
引用:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康をまもるために~」
日頃の体調管理
日々の生活の中で、猫の体調を管理することはとても重要です。
猫は外見だけでなく
・体重の増減
・食事の摂取量
・運動量
を見ることで、体調の良し悪しを把握することができます。
ついつい、猫のペースに合わせてのんびりしていると気づかないこともあるかもしれませんが、改めて日頃から目を配ってあげるようにしましょう。
猫の体重をはかろう
適切な体重管理は健康維持にかかせません!
自分自身もそういえば最近太ったなと思い、体重計に乗ってみると……あれっ??ってことありませんか。
猫も同じですよね。
体重が増加しすぎると肥満となり、多くの病気のリスクを高めてしまいます。
その一方で、体重が減少しすぎると栄養不足となり、免疫力の低下や成長障害を引きおこすリスクもあります。
つまりは、定期的に猫の体重をはかる習慣が必要ということです。
自分に言い聞かせてるようになってきましたが…猫の話です。
まとめ
さいごまで読んでいただき、ありがとうございます。
猫の1日の必要な摂取カロリーについて理解していただけたでしょうか。
猫の健康維持のためには、必要なカロリーは猫の体重、運動量、成長段階により異なります。
一概にこの値が全ての猫に当てはまるわけではないことも忘れてはいけません。
食事の内容や栄養バランスも考慮に入れる必要があります。
特に肥満が見られる場合には、食生活の見直しや適度な運動を心がけ、必要ならば獣医師と相談してください。
どんなに忙しくとも、1日に必要なカロリーをきちんと摂取させるよう、がんばりましょう!
【参考書籍、参考HP】
・「はじめてでも安心 幸せに暮らす 猫の飼い方」/山本宗伸 監修/ナツメ社
・「ねこ検定 中級・上級編 ねこ検定公式ガイドBOOK」/神保町にゃんこ堂 プロデュース/日販アイ・ピー・エス株式会社
・「ねこ検定 初級編 ねこ検定公式ガイドBOOK」/神保町にゃんこ堂 プロデュース/日販アイ・ピー・エス株式会社