こんにちは、たかやんです。
猫を飼いたいという気持ち、一度、その衝動を少し抑えてみてください。
猫は人間の生活を豊かにし、心を癒してくれる存在ですが、一方でそれなりの費用と気配り、そして長い時間が必要となります。
初期費用やランニングコストさらには健康管理への費用など、準備として考えるべきポイントがたくさんあります。
とってもかわいくて、家で一緒に過ごす猫を抱きしめたいと思っても、猫と幸せに過ごすためには、まずはこれらのポイントをしっかり理解しておくことが大切です!
ご主人の家族とくらす前は不安だったにゃ……
一緒にくらしてから、離れたくないにゃぁ……
安心して!君たちにゃんずは大切な家族だから、頑張って働きまーす!
猫を飼ってみたはよいが、予想以上の出費がかかってしまい、手放してしまう……
考えたくはないですが、現実に起こってしまう問題です……
そうならないためにも、本記事では、猫を飼うために必要な費用や気をつけるべきことを具体的に解説します。
飼う前に考慮すべき重要事項と関連費用
猫を新たな家族として迎えるには、さまざまな費用や必要な準備をあらかじめ認識し、準備しておくことが重要となります。
その際に把握しておくべき最低限の項目は次の4つです。
①猫の譲渡費や購入費
愛猫を手に入れる方法として大きく2つ考えられます。
1⃣ ブリーダーやペットショップで購入する方法
ペットショップやブリーダーから購入する際の費用は、種類や血統によって大きく変わり、数万円から十数万円程度かかることも珍しくありません。
2⃣ 保護猫を引き取る方法
一方、保護猫の引き取りにかかる譲渡費は、おおむね1万円から3万円程度が相場となり、この中にはワクチン接種や去勢手術が含まれることもあります。
どちらで手に入れるかによって、初期費用は大きく変わるため、自分のライフスタイルや経済状況と照らし合わせて選ぶことが大切となります。
②初期ワクチンや検診医療費
猫を自宅に迎えた際、最初に行うべきことの1つが混合ワクチンの接種と初期の健康チェックです。
混合ワクチンは猫がかかりやすい感染症を予防し、健康を維持するための重要な手段となります。
動物病院の獣医さんに相談して猫の状態にあった接種時期やワクチンを選ぶとよいです。
猫のワクチンには、次の種類があります。
※1 FeLVワクチン(猫白血病ウイルス感染症)※2 FIVワクチン(猫免疫不全ウイルス感染症)
初回接種には繰り返し2〜3回の接種が必要で、1回の費用はワクチンの種類によりますが、公益社団法人 日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」によると、約5,000円~7,500円となります。
これに加えて初期の検診費用も予算に入れておきましょう。
③猫の去勢、避妊手術費
ペットとして猫を飼う場合、無駄な繁殖を避けるためにも去勢や避妊手術が推奨されています。
手術を受けることで性的なストレスが軽減され、長寿につながることも期待できます。
また、マーキング行為など、こまった行動の予防にもなります。
費用は公益社団法人 日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」によると、
去勢:約5,000円〜20,000円
避妊:約10,000円〜40,000円
が多い料金帯となっていますが、詳細はかかりつけ動物病院に相談しながら確認しましょう。
また、去勢・避妊手術はペット保険が原則として適用されないため、注意が必要です。
愛猫と少しでも長く一緒に過ごすことができるように、去勢、避妊は是非ともしてあげてください。
④ケージ等の用品費
はじめて猫を飼う際に必要となるケージやベッドなどの用品も、考慮すべき初期費用として必ずかかります。
特に初回は数種類の用品をそろえる必要があるため、これらにかかる費用は無視できないです。
また、子猫の場合は好奇心旺盛なので、隠れてしまったり、けがをしてしまわないように飼いはじめはケージで慣れされることが大事です!
飼いはじめに必要なアイテムとして以下の用品があります。
以上の用品をそろえた場合の費用は商品によるため、あくまでも概算となりますが、合計で約10,000円〜30,000円程度の費用が必要になると考えておくべきです。
猫を飼いはじめたら必要な年間費用
猫を迎えてからの生活においても、必要な費用が生じます。
主な費用は次の4つです。
これら、年間で発生する主な費用について詳しく見ていきましょう。
①キャットフード、おやつ代
猫の飼育費の中でも大きな部分を占めるのが「食費」です。
野生の猫と違い、家庭で飼われている猫は飼い猫専用の食事が一般的です。
カリカリのドライフードやウェットフード、さらにはおやつとしての缶詰や袋詰めの商品など、種類は豊富です。
これらの費用は愛猫の年齢や体調、好みやアレルギーによって、大きく左右される要素が多く、
月間で見ると約3,000円〜5,000円程度と考えておくと良いでしょう。
ただし、多頭飼いの場合や療養食などのフードは、金額に幅がありますのであくまでも目安としてください。
なお、東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成29年度)におけるアンケートによると、
猫の餌代
年間「3~6 万円未満」という回答が猫飼育者全体の 31.3%と最も多く、「1~3 万円未満」という回答が 28.0%、「6~10 万円未満」という回答が 11.4%となった。
引用:東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成29年度)
とありますので、参考にしてみてください。
②トイレ関連用品と維持費
また、猫のトイレ用品や猫砂の消耗品、その清掃やメンテナンスにも費用がかかります。
特に消耗品である猫砂は、クォリティを求めるとその分費用が上がりますので、ここはある程度の費用を見込んでおくべきです。
猫の健康を維持や、適切な衛生状態を保つためにも、こまめな清掃と猫砂の交換は欠かせません。
これらの費用は、1ヶ月あたり約2,000円から4,000円程度と考えましょう。
③混合ワクチン接種や定期検診
年間費用としても猫のワクチン接種があります。
猫は人間と同じように、年に一度は健康診断を受けて健康状態をチェックしましょう。
もし、健康診断を受けずにいて、病気になってしまうとさらに費用がかかってしまいます。
そのタイミングで混合ワクチンの接種やフィラリアやノミダニの予防薬も年間を通して必要となってきます。
これら一連の診察と薬代の費用は、年間で約20,000円程度が目安となるでしょう。
④ペット保険
ペット医療費は、予想外に高額になることも少なくありません。
そこで、リスクを軽減する手段としてペット保険への加入をおすすめします。
猫のペット保険は月額1,000円〜3,000円程度が、相場です。
各保険会社ごとに特徴があり、求める補償内容や月々の保険料に応じて、数種類のプランから選ぶことができます。
思わぬトラブル、その他緊急費用
ここまで説明した通常の費用に加えて、突発的な費用も覚悟しておくべきです。
飼いはじめたからといって、安心はできません……
予想外の出来事が起こることを想定し、思わぬトラブルに備え、あらかじめ頭に入れておくべきことがあります。
それは次の3つです。
①旅行や出張時のペットシッター代
家を空ける時、例えば長期の旅行や出張での留守時には、誰かにペットを見てもらわなければなりません。
本来は猫を飼うと決めた以上、家を空けることのない生活環境も含めて考慮すべきですが、どうしてもというときはペットシッターを利用することがあると思います。
これらの費用は、場所や条件によりますが、60分あたり約3,500円~11,000円程度と会社のサービス内容によりますが、大きな差がある印象です。
これらの費用も念頭におき、旅行や出張の予定は早めに立てて、費用を見込んでおくことが重要です!
②家具・家財の修繕費
猫は独特の行動を示すことがあり、その1つに家具などに爪を立てる行動があります。
また、好奇心旺盛で活発な猫は、物に飛び乗ったり、高い場所から落下したりして家具や家財を壊してしまうこともあります……
壊れた家具、家財の修繕費用、その買い替え費用も負担となります。
ちなみに、我が家の初代ソファはそんなに高くなかったのですが、爪とぎが心地よかったのか、一部中身がむき出しの見るも無残な姿になりました……
③猫の行方不明時の対応費用
あってほしくないことですが、猫が行方不明になるという事態も想定しておくべきです。
まずはそうならない対応策を講じることが最優先ですが、なにかの拍子に窓から飛び出し、脱走して行方がわからなくなってしまった時、飼い主として、ただちに対応をしなければなりません。
その探索活動として、ペット探索専門会社に依頼する場合、1件あたり数万円程度の費用がかかります。
日数がかかればそれだけ費用もかさむこととなります。
まとめ
さいごまで読んでいただきありがとうございます。
これまでに説明してきたように、初期費用だけでなく、猫が健康に過ごすためには維持費がかかります。
また、予想外の出費も覚悟することが大切です。
飼い始める前に、今一度、猫に素敵な生活を提供できるだけの時間、愛情、労力を投じることができるかどうか、確認することをおすすめします。
わたしも、現在進行形で猫に関する悩みを抱えたまま一緒に歩んでいます。
ですが、準備と理解を持って迎えることで、きっと愛猫との時間は最高のものとなるはずです!